目次
ワイヤレスマイクがどんなものか試してみたかった
普段スタンドマイクを使っているけど、今度ウルトラマンブレーザー同時視聴配信をするにあたってスタンドマイクでは興奮して体が動いたりとかで不便かもと思い新しいマイクを模索。
ヘッドセットも持っているけどどうせならワイヤレスでやってみたい。といういらぬ欲が発生。
てことで今回はワイヤレスマイクを使ってみたよ。というお話。
レビュー開始
本体評価(3/5)
メーカーサポート評価(1/5)
ココがおすすめ
- 取り出してすぐに使える快適さ
- 楽々充電ケース
- コンパクトマイク
- ノイズキャンセル標準搭載
ココがダメ
- マイク別に音量調整は出来ない
- 状態を表すものがLEDしかない
- マイククリップが固定
- サポートに期待してはいけない
Hollyland Lark M1
Hollylandは中国深センに本社を置く新参メーカー。最近Amazonによくいるようなメーカーである。
主にマイクを初めとした放送用機器を取り扱っており、業務用の本格的な機器も取り扱っている模様。
外見
外箱
携帯ポーチ
箱を開けると中には携帯用ポーチが入っている。
内容物
ポーチを開けると充電ケース、接続用のケーブル、充電用USBケーブル、ファー型の風防、説明書が入っている。
接続用ケーブルは3極と4極の両方が入っているのでアナログ端子ならどんな機器にも対応可能。
別売りでiPhone用のLightningケーブルやスマホ用のUSB-Cケーブルも販売している。
充電ケースの中には送信機(マイク)が2台と、受信機が1台。
すでにペアリング済みなので充電ができていれば開けて即使うことも可能。
受信機に音量調整ボタンが付いており、マイク音量を三段階で調整できる。
Lark M1の良いところ
取り出してすぐに使える快適さ
すでにペアリング済みな上に、ワイヤレスイヤホンのようにケースから取り出したら電源ON、ケースにしまったら電源OFF。
取り出したら自動的にペアリングされるので、あとは受信機とパソコンやカメラを繋げばすぐに使用可能。
面倒くさい設定がいっさいないお手軽さが素晴らしい。
楽々充電ケース
ワイヤレスイヤホンのように充電ケースが付属しているので使わない時はケースの中に入れておけば勝手に充電してくれる。
充電ケースさえ定期的に充電しておけば使いたい時に使えないということは無いし、わざわざ個別にケーブルで充電する必要もなくて楽々。
コンパクトマイク
この手のワイヤレスマイクというのはマイクが大振りで襟元につけると重みで襟が倒れたり、動画内で存在感を放ったりしてしまうが、このマイクは非常にコンパクトで襟が倒れたりすることも少ない。
どんな服につけても邪魔になることは少なく取り回しは非常にいい。
ノイズキャンセル標準搭載
風の音など厄介なノイズを軽減してくれるノイズキャンセルがマイクに搭載されている。
コチラも面倒な設定はなくワンタッチで切替可能。ただし、マイク個別にノイズキャンセルを設定することは出来ず、ノイズキャンセルのON、OFFは両方のマイクで共通になる。
Lark M1の悪いところ
マイク別に音量調整は出来ない
マイクが二本入っていて公式でも対談動画にピッタリ!と書かれているが、実際はマイク音量が個別に調整できないため、対談している人物の声の大きさが違うと音量調整に苦労することになる。
PC側で調整しようにもPCには一つのマイクとして二人分の音声が入ってくることになるのでマイク音を分けての調整は不可能(やろうと思えば出来なくはないかもしれないけど、ワイヤレスマイクお試しでこれを買う人には難易度高すぎである)。
ぶっちゃけ対談動画用途にはあまり向かないと思う。マイクが二本あるのは予備用という感覚がいいと思う。
状態を表すものがLEDしかない
液晶画面が一切ないため、状態を示してくれるものがLEDしか無い。
これで困るのが音量で、音量は3段階で調整できるが現在何段階になっているのかマイクだけでは分からない。
またバッテリー充電状況も%での表示がないのは残念。幸い充電ケースに入れておけば常に充電されているので、長時間連続使用しないならここは問題ないと思うが。
マイククリップが固定
マイクには服に取り付けるためのクリップが付いているが、これが回転などは出来ない固定式。
なのでクリップを横向きに取り付けるとマイクも横向きになってしまう。
実用的には全く問題はないが、常にマイクを口元に向けたい委員会所属の人間としてはクリップが回転させられて、常に口元に向けられたら良かったなぁ。と思う。
サポートに期待してはいけない
詳しくは後述。
ラベリアマイクは使えない
これに関しては決して悪いとは思わない。
たしかにラベリアマイクが使えたほうが後々の拡張性があって便利であるが、端子などを搭載する分マイクは大振りになってしまうし値段も上がってしまう。
Lark M1の最大の強みはコンパクトさとお手軽さ。そしてそれによるワイヤレスマイクの入門機としてこの製品は存在している。
そのコンセプトを考えた場合、ラベリアマイクは使えないようにして選択肢を無くし取り回しのいい小振りの送信機をつけるというのは理にかなっていると思う。
これにラベリアマイクが使えちゃうと選択肢が増えて入門者が沼にハマってしまうからね。
どうしてもラベリアマイクを使いたいんだ!という人は、そもそもこのマイクを買ってはいけないのである。
同メーカーならLark150、別メーカーならRODEのWirelessGoなどが候補になるだろう。
音質比較
ノイズキャンセリングON、OFFや他のマイクと聴き比べしてみよう。
マイクはオーディオインターフェース AUDIENT evo4 に接続している。
※音声乱れる場合はブラウザを変更してみてください。
当方にてGoogleChrome、Opera、Edgeでの正常動作を確認しております。
Lark M1通常マイク
Lark M1ノイズキャンセリングマイク
Lark M1通常マイク(横から扇風機)
Lark M1ノイズキャンセリングマイク(横から扇風機)
確実にノイズキャンセリングの効果は出てるけど、真横に扇風機は流石に無理があったかw
Sony ECM-PC60
こちらは3000円程度で買えるSonyのピンマイク。
音質はあまり変わらないような・・・ま、まぁ、おてがるワイヤレスがLark M1の魅力だから音質で勝負する機種じゃないし・・・。
DROP×SENNHEISER PC38X
こちらは私が愛用しているゲーミングヘッドセット。
2万ぐらいするので流石に比べてはいけないレベルか。
音質総評
よく言えば必要十分。悪く言えば大したことない。といった感じ。まぁ普通。
恐ろしく聞き取りにくいということもないし、ホワイトノイズはノイズキャンセリングで打ち消せる。
ちなみにPCで録音する場合、OBSを使えば本体のノイズキャンセリングをオフにしたままホワイトノイズを消せる。
コチラがOBSのノイズ抑制フィルタを使用したもの。
サポートは期待してはいけない
まずこのマイクはAmazonでメーカー直営店から購入している。
この製品をテストしていたところ、マイクの一本で録音ができないというトラブルが発生した。
どうやっても解決できず、購入店に連絡したところ「ステレオモード」にすれば大丈夫という回答だった。
しかし、説明書には受信機が青ランプで光っていればステレオモードと書いてあり、初期状態でステレオモードだったのだがそれでも録音できない。
この事を伝えたところ購入店からは「緑のランプ点灯がステレオモードだ」と、まさかの説明書に誤表記があるという結果に。
で、更に独自に調べてみたところ、青ランプのステレオモードとはASMRマイクのようにそれぞれのマイクの音が左右別々に聞こえてくるモードだった模様。左のマイクは左側から、右のマイクは右側から音が聞こえるというモード。しかし、evo4のマイク入力はモノラル入力のため左側のマイクは録音できたが、右側のマイクは録音できなかったというのが真相だった。緑ランプのモノラルモードは両方のマイクの音が両耳から聞こえてくるというモードでこちらは左右の区別がないためモノラル入力で両方のマイクが問題なく録音できる。
・・・という仕様をメーカー直営店が把握しておらずなんとも意味不明な回答をしてきたわけだ。
これだけでもサポートに疑問符がついたが、更にマイク個別で音量調整が出来るかと確認したところ、直営店からは「出来る」という返答があった。
しかし、何をやってもマイク音を個別に調整することは出来なかった。
前述の件もあって購入店を信頼はしていなかったのでHollyland Japanの公式ツイッターに記載のあったサポートのメールアドレスへ問い合わせてみた。
と言ってもこのメールアドレス、購入店から状況が分かる動画を送ってくれと言われて案内されたメールアドレスと同じなんだけどね・・・。
先週の金曜日(2023/06/30)の夕方に送りそこから土日に返答がないのは仕方ないが、本日火曜日(2023/06/30)の夜現在も返答がない。
サポートに期待してはいけない。
総評
本体評価(3/5)
メーカーサポート評価(1/5)
ココがおすすめ
- 取り出してすぐに使える快適さ
- 楽々充電ケース
- コンパクトマイク
- ノイズキャンセル標準搭載
ココがダメ
- マイク別に音量調整は出来ない
- 状態を表すものがLEDしかない
- マイククリップが固定
- サポートに期待してはいけない
物自体は必要十分な能力があり、お手軽に使える入門機と言った感じ。
非常に素晴らしいとは言えないが入門機として十分な一品だろう。
しかし、メーカーサポートが悪すぎる。
入門機である以上、サポートのお世話になることが多いわけだがそのサポートの質がこれでは全肯定でオススメするのは難しい。
ちなみに私はサポートの質の悪さが我慢できず手放しました。