動画はこちら
第25話
OP無しから始まった最終回。
ユウマの想像力が宇宙を救うのか。
両親の幻影
ギルバグに戦闘不能に追い込まれたアーク。ユウマが目覚めるとそこには両親と暮らしている自分の姿が。
ここ怖かったなぁ・・・。ご飯を食べないと力が出ないだろう。とかいいながら何も入っていないお茶碗を見せるお父さん。何も乗っていないお皿に何も入っていない醤油をかけるお父さん。ベクトルは違うけど、ノスフェルにビーストヒューマンにされてしまったリコちゃんの両親並の恐怖だった・・・。ちなみに何も無い皿に何も無い醤油をかけるのは演者の萩原さんのアドリブなんだとか。あれをアドリブで出来るとか萩原さんのシーンへの解像度が高すぎるというか、まさに素晴らしい想像力である。
そんな雑さではユウマを騙せるはずもなくすぐにギルバグが見せた夢だと看破されることに。これがスイードの想像力の限界なんだろうな。スイード曰く自分たちは知性が発達しすぎたせいで想像力にブレーキが掛かるようになってしまったというけど、これは単にスイードが地球の文化を理解してなかっただけな気もする。ベッドしかない部屋。食事風景を再現することは出来るけど何を食べているのか分からないが故の空っぽの食器。炊飯器とトースターを指してご飯かパンかと言ってしまう。もっと地球文化を学びましょう。
だが今回のスイードは隙を生じぬ二段構え。お次はユウマの両親が亡くなったあの日の幻影を見せて揺さぶってくる・・・んだけど、こちらも明らかに軽そうな瓦礫に埋まった両親の下には隠そうともしていないマットが引かれているという。ユウマを追い詰めたいのか、おちょくりたいのかどっちなんだw
そんなあまりにも理解度の足りていない浅はかな幻影は本当の両親の幻影によって打ち砕かれることに。
アークに変身する時に7歳の頃のユウマに戻っていたけど、ユウマの時間は7歳のときに止まっていたってことなのか。それとも7歳の時から走り続けてきたことを表しているのか。ユウマは16年間胸が傷まない日はなかった。と言っていたけど、それでも走り続けてきたこれまでをお父さんに肯定してもらえたのは大きな力になっただろうね。
お父さんとアークが重なっていたのは、この両親の幻影はアークが見せたってことなのかな。結局、アークとお父さんの関係は不明のままだったけど、同時視聴ではユウマが最強のヒーローのスケッチを描くときに自分の中のヒーロー像、幼い男の子が想像するヒーロー像といえばお父さんってことで、最強のヒーローのスケッチに込められていたお父さんのイメージがアークに影響を与えているって考察が出てきましたな。
アークメタ敗れたり
今回のラスボス怪獣ギルバグ。想像力を力とするアークに対して、その想像力を消し去るために「夢」を利用するアークメタの最強怪獣。
だったのが、夢の中では想像力で好き勝手出来る。という事実にアークが気付いてしまったせいでアークをメタったはずの夢が原因でむしろ現実以上の力を出されて敗北することに。
これもスイードの想像力の限界か。夢を利用し精神的に揺さぶれば想像力を奪える。ということは思い至ったけど、夢と想像力にシナジーもあるってことは思い至らなかったんだろうな。スイードの言葉のとおりならルティオンの銀河の人々は想像力に対する理解が進んでいないみたいだし、そこまで想定できなかったんだろうね。
メタ能力を乗り越えて、じゃなくて利用して勝利っていうのはなかなか珍しい気がする。
ラスボス
ギルバグは倒され、さらにオニキスの力とユウマの想像力で破壊された街も元通り。これでオニキスは消滅してもはや打つ手なしとなったスイード。と思いきや、なんとスイード自らゼ・ズーゲートになると宣言して新たな姿を見せるスイード、これがスイードの本当の姿?それともいわゆる怪人形態?
その胸にはカラータイマーみたいな機関があって、これがオニキスの代わりにゼ・ズーゲートの出口になっている模様。これが前回言ってた鍵か。自分がゼ・ズーゲートの代わりになれば自分もただではすまないだろうに、それでもやり遂げようってところにスイードのゼ・ズーへの忠誠心とか銀河を救う使命感を感じるところ。
ギルバグがラスボスらしくないデザインだから第二形態があるのでは?と言われていたけど、ギルバグの第二形態ではなくスイード自身がラスボスになるとはね。そして、変化球な強さを持っていたギルバグに対して、こちらはストレートに戦闘力が高いというタイプ。正直、怪獣を使役しないで初めから自分で殴りかかっていれば勝てたのでは?オニキスの予備っていう側面もあったから迂闊に失うわけにはいかなかったんだろうけど。
にしても、このスイードの怪人形態っていうのか、このデザインが頭のトサカっぽい部分だったり、胸のカラータイマーっぽい部分だったりウルトラマンっぽい要素はありつつも、一目でウルトラマンではないというデザインが秀逸ですな。ウルトラマンと同郷の宇宙人。だけどウルトラマンではないというのをよく表していると思う。
そうはならんやろ
スイードの圧倒的な戦闘力に押されるアーク。満身創痍の中、ゼ・ズーゲートを開放するスイード。
絶体絶命な状況でなにげに久々のアークトリッキーテクニックが発動!
スイードを倒すにはどうしたらいいか。それよりまずはゼ・ズーゲートを塞ぐにはどうしたらいいか。
答え:モノホーンを蓋にします。
第一話・・・いや、あらすじの時点から登場し、物語の重要オブジェクトと思われていたモノホーンが蓋にされるという展開。そんなのに使っていいの!?絶対ラスボスに関わるなにかでしょって思っていたら蓋になるとかそんな展開想像できるか!いや、ラスボスに関わってはいるのか。
そしてゼ・ズーゲートにすっぽりハマってしまったモノホーンを必死に取ろうとしているスイードがちょっとかわいかったw
ゼ・ズーゲートは塞いだ。あとはスイードを倒すだけだ。どうすればいい。
答え:アークファイナライズの反動で地球を一周して相手の頭を撃ち抜きます。
そうはならんやろw熱戦で空を飛ぶゴジラの如く、スペシウム光線の構えで吹っ飛んでいくアークが面白すぎたw最後は地球を一周してスイードの背中に張り付き、光線をムチのようにしならせて相手の頭を撃ち抜くというディゲロスと同じ方法でスイードを撃破。最初の怪獣と最後の怪獣を同じ方法で倒すっていうのはなんともエモい物があるが、スペシウム光線で地球を一周してきた絵面が面白すぎてギャグシーンにしか見えなかったw同時視聴でアークとスイードが背中合わせのシーンだけを抜き出したら共闘シーンに見えるとか言われててダメだったw地球を一周したのはそれでどうこうというよりは、それだけ光線の出力を上げているっていう表現なんだろうけどいかんせん絵面がw
本人たちは至って真面目なんだろうけど、最終回のシリアスな感じを見事にふっ飛ばしてくれた想像力でした。
旅立ち
地球での戦いを終えたユウマ。しかし彼の戦いはまだ終わらない。地球を救ってくれた大事な家族のためにユウマはルティオンの銀河へ共に旅立つことに。家族を失ったユウマがSKIPやアークを家族として認識しているのが良い。この時のユウマは普段よりも穏やかな顔をしてるのも印象深い。憑き物が落ちたって感じなのかな。
この時、ユウマから父親の形見の時計を預かるシュウと、感極まってユウマを抱きしめるシュウの姿も印象的。やっぱりヒロインじゃないか!シュウとしては本当は行ってほしく無かったんだろうけど、ユウマの意思を尊重したんだろうな。で、この時、アークが全員を抱きしめていたからまさかの全員変身か!?と思ったらユウマだけ抜き取っていたあの感じが、シュウからユウマを奪い取ったようにも見えたのは面白かったw私のユウマに手を出すな。みたいなw
地球に帰ってきたときには怪獣ホットラインに連絡するというユウマ。ゼットとハルキみたいに盆と正月に帰ってくるのかな。と思ったら旅立ってから3ヶ月後に鳴り響く怪獣ホットライン。それを取ったシュウやSKIPの面々の嬉しそうな顔。
どうやらユウマは無事に帰還したようですな。ルティオンの故郷を放ったらかしにして帰ってくるとは思えないし、無事に太陽の問題は解決したんでしょう。ビオルノは銀河を救う目処が立ったと言っていたし、その方法を実行することが出来たのかな。個人的にユウマがルティオンについて行って何をするんだろう?想像力で力を貸すのかって思ったけど、同時視聴のコメントはルティオンはユウマがいないとウルトラマンアークになれないって言われてて、そう考えるとルティオンでは出来なかった事がウルトラマンアークなら出来て、そのおかげで銀河を救うことが出来たのかなと思ったり。
こうして無事にユウマ、ウルトラマンは地球に帰還したと。
つまりこれは「帰ってきたウルトラマン」ということですね!まぁ、アークも一緒に帰ってきたのかは分からないけど。
ゼ・ズーの顛末
個人的に不明のまま終わって気になったのがゼ・ズーの顛末。
スイードが爆散するときに一緒に恨み言を吐いていたけど、さすがにアレが本体では無いだろうからゼ・ズーは生存しているはず。
ある意味、今回の黒幕であるゼ・ズーがどうなったのか語られないまま終わるというのはモヤッとするけど、最後のアオリ文曰く「ユウマの新たなストーリーはアナタの想像力の先に」とのことなので、想像してみるとまず間違いなく失脚しているでしょうな。
元々ゼ・ズーゲートを反対を押し切って強行している時点で立場的にはかなり危ういところにいるけど、一方でそれが唯一銀河を救う方法であったわけだし、反対されながらも強行できているあたり支持者やスポンサーもいたはず。救ってさえしまえば英雄なわけだものね。でも、オニキスが消滅しスイードが散った事でゼ・ズーゲート案は完全に失敗となった。
その上で別の方法で銀河が救われたとなればゼ・ズーを支持するような人はいないでしょうな。むしろそんな状態でも付いてきてくれそうなスイードは捨て駒にしちゃったし。
となれば、失脚するしゲート強行の責任を背負って裁かれているでしょう。あるいはアークvsゼ・ズーみたいな激突もあったかもしれない。あるいは自らの未来を悟って自決しているかもしれない。なんにせよ良くても表舞台から姿を消し、もしかしたらこの世にはいないかもしれない。