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ウルトラマンは好きですが、仮面ライダーはそんなに知識がなくて鎧武とドライブを全話見た程度です。

ネタバレなし感想

個人的にはつまらなかった。

つまらなかったというより、刺さらなかった。

全体的に「見ている人を楽しませる」というよりも「俺はこういうのが好きなんだよ！」って感じで作られている。

ただやりたい事をトコトンやった。という感じで人を楽しませるとか、話を纏めるとか、そういうのはあまり重視してない用に思えて、全体的にとっ散らかった印象を受けた。

作り手がやりたい事をトコトンやっているから、刺さる人にはどこまでも深く突き刺さるんだろうけど、刺さらない人にはまるで刺さらない。シン・ゴジラ、シン・ウルトラマンと比べてかなり人を選ぶ。

ていうか、シン・ウルトラマンもウルトラマン好き以外の人は楽しめるのかな？って思ったけど、あれでも大衆向けに作られてたんだなぁ。

むしろウルトラマンを知らないでシン・ウルトラマンを見た人もこんな気分だったのかな？仮面ライダーを見たことある人ならもっと楽しめたのかも。

見どころが全く無いわけじゃなくて、アクションシーンは素晴らしいの一言だし、本郷猛、一文字隼人、緑川ルリ子を始めとしたキャラクター達はみんなキャラが立っていて魅力的。敵側のオーグたちもそれぞれ個性的でキャラが立っていた。個人的には蜘蛛オーグ好き。

全部見終わった後に「孤高」、「信頼」、「継承」の文字が入ったポスターが目に入ったけど、見た瞬間に「ああ、こういうことだったんだな」と伝わる程度には纏められている。

だから見どころはあるけど、刺さらない映画だった。というのが個人的な纏めになるかな。

以下、ネタバレがあります。

ネタバレあり感想

と言ってもそこまで深く語れないのですが・・・。

見終わって一つ言いたいのが・・・

なんにも終わってないやんけ！！

ショッカー倒してないやんけ！！

ってこと。

個人的にはこれのせいで「終わりよければすべてよし」とも言えない状態。

シン・ゴジラではゴジラ復活の危険性を示唆していたし、シン・ウルトラマンでも今後も外星人が次々地球にやってきて新たな危機が訪れる事が示されていた。

それでも、シン・ゴジラはゴジラを抑えて終了したし、シン・ウルトラマンも劇中で登場した脅威は一通り対処し終わっている。

対して、シン・仮面ライダーではショッカーは健在。俺たちの戦いはこれからだ！エンド。最後にデカデカと「終」って出てたけど、見た時の感想は「いや、終わるなよ！続けよ！」だった。

どうしてもこれのせいでやりたい放題好き勝手やって、やりたい事は終わったからぽーい。みたいな印象になってしまったのが個人的に最大の難点。

主人公やヒロインの死に関しては、その思いを「継承」してくれる者がいたから無駄死にだとは思わないけど、その上でちゃんと当初の目的は達成して終わらせてほしかった。それだけでかなり印象は違ったかな。

近年見て個人的にこれはひどい・・・と思った映画の「ドラゴンクエストユアストーリー」とか「大怪獣のあとしまつ」とか「バブル」も話自体はちゃんと終わらせていたので、この部分だけを言えばそれらの作品よりも纏めた方がひでぇな・・・と思ってしまった（当然、全体の出来はそれらと比べてはいけないレベルで高い）。

なので、是非とも「シン・仮面ライダー2」を作っていただいて、そこでショッカーとの決着を付けてほしいところ。