ウルトラマンの話

怪獣紹介 根源破滅天使ゾグ

2019年8月29日

この記事は2019/08/29に書いたものです。

第一形態

(C)1998 円谷プロダクション 「ウルトラマンガイア」より

「根源破滅天使ゾグ」はウルトラマンガイアの登場怪獣であり、ラスボス

神秘的で女性の様なフォルムが特徴。

その姿から目撃した地球人は「天使」の様だと評した。

倒しても倒しても次々と襲来するガイザードビシ軍団に追い詰められるガイアとアグルの元に降臨。ガイザードビシを一掃すると、消耗していたウルトラマンにエネルギーを与え回復させた。

が、これで味方だと油断をさせてからウルトラマンを不意打ちで襲撃。そのまま圧倒的な力でガイアとアグルを倒してしまった

このゾグこそが根源的破滅招来体によって送り込まれた対ウルトラマン用の最終兵器であり、ウルトラマンを回復させたのは完全状態のウルトラマンを下す事で地球人の希望を打ち砕き、絶望へと追い込む為の策略である

更にこの時、テレビ局が希望を届けるためにウルトラマンの戦いを中継していた為、ウルトラマンの敗北とウルトラマンが人間であるという事実が世界中に知られてしまうことになる(ここまでを含めて根源的破滅招来体の策である)。

しかし、地球怪獣の力を借りてガイアとアグルが復活。

復活したウルトラマンを前に再びゾグも姿を現わすが、地球のエネルギーを得た2人のウルトラマンの怒涛の攻撃になすすべはなく手も足も出ずに追い詰められる。

が、ここでゾグは真の力を解放しゾク第二形態へとパワーアップする。

第二形態

(C)1998 円谷プロダクション 「ウルトラマンガイア」より

追い詰められたゾグが変身したパワーアップ形態。第一形態とは打って変わって如何にも怪獣という姿になっており肩書きにある「天使」の面影を見出すことはできない。

全長は666メートルと巨大であり、ウルトラマンが小人の様に見えていた。

(C)1998 円谷プロダクション 「ウルトラマンガイア」より
TVシリーズでこのスケール感である。

TVシリーズの歴代怪獣の中でも最大・・・と言いたいところだが、前作ウルトラマンダイナのラスボスの方が遥かに大きかったりする。まぁ、地球という惑星に収まっているこちらに対し、あちらは惑星を文字通り飲み込む様な存在だからね。

その巨体に果敢に立ち向かってきたガイアをまるで人間がハエを叩き落とす様にあしらった他、口から吐く光弾で二人のウルトラマンを一切近づけないなど圧倒的な力を見せつけ、ウルトラマンのピンチを救おうと立ち向かったミズノエノリュウも瞬殺してしまう。

(C)1998 円谷プロダクション 「ウルトラマンガイア」より
ペチッ

しかし、これによって奮起したウルトラマンの怒涛の反撃をくらい、最後は光線技の同時発射によって爆発四散した。

巨大化のお約束。

根源的破滅招来体の最終兵器と言えども地球そのもののエネルギーを得たに等しいウルトラマンには敵わないのであった。

余談

前述の通りウルトラマンガイアのラスボスであるが、ゾグはあくまでも対ウルトラマン用の「最終兵器」であり、レギュラー敵役である「根源的破滅招来体」のボス、あるいはそのものではない

この為、ガイアの物語終了後も根源的破滅招来体の正体は不明のままであり、壊滅する事なく現存していると思われる

また、この「最終兵器」というのも地球側の憶測に過ぎず根源的破滅招来体の中でどの様な位置に属するのかは不明である。

ガイア本編においてガイアを倒した唯一の怪獣。なのだが、この時のガイアはV2の状態で最強形態のスプリームヴァージョンを発動していなかったため、「ガイアは倒されたがスプリームヴァージョンの無敗記録は守られた」。という状態になった。ゾグもスプリームヴァージョンの危険性を知っていたため発動される前に速攻を仕掛けたという見方もできるかもしれない。

そのスケールの大きさもあってか後のシリーズでの客演は今のところ無し。ウルトラマンジードにおいては第二形態の力を宿した怪獣カプセルが登場し、ファイブキングのカプセルと共にウルトラマンベリアルをベリアル融合獣キメラベロスへとパワーアップさせた。









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