「グリッドマンユニバースで蓬と夢芽は本当に再会できたのか」と気になった話

グリッドマンユニバースの蓬と夢芽を見ていてちょっと気になったことをまとめてみました。

※この話は考察するわけでも、答えがあるわけでもなく単なる疑問を書き連ねるものです。

蓬と夢芽は本当に再会できたのか

グリッドマンユニバースの劇中で蓬と夢芽は一緒にSSSS.GRIDMANの世界に迷い込み、その後紆余曲折あって蓬はSSSS.GRIDMANの世界に残り、夢芽はSSSS.GRIDMANの世界から消滅してしまった。

この後アレクシスがインスタンス・アブリアクションにてグリッドマンの中にあった宇宙を実体化。これによってSSSS.DYNAZENONの世界から夢芽を含めたガウマ隊が駆けつけて、蓬と夢芽は再会した。

しかし、ここで気になったことが一つ。

この夢芽は本当に蓬が知っている夢芽なのだろうか。

きっかけとなったのは昔触れた作品の描写。

この作品では主人公が過去の時代に行って未来を変える話であり、主人公の親友が主人公が過去に行くための時間を稼ぐために現代に残った。

その後、過去を改変した主人公は自分が過去へ跳んだその日、その場所、その時間に帰還し改変された現代で時間稼ぎのためにその場に残った親友と再会する。

しかし、その親友は本当に主人公の知っている親友なのだろうか。という疑問が提示されるのである。

結局その作品内では疑問と可能性が提示されるだけで答えは無いのだが、状況が違えどグリッドマンユニバースにおける蓬と夢芽にもこれって当てはまるのでは？と思ったのである。

この作品の話（余談になるので折りたたみ）

ここで挙げている作品はゲーム作品「テイルズオブファンタジア」及びその続編である「テイルズオブファンタジアなりきりダンジョン」。そして「なりきりダンジョンのノベライズ版」である。

できる限りキャラ名や固有名を省いて簡潔に説明すると、「ファンタジア」の世界で魔王が復活し、主人公クレスの生きる時代には魔王に対抗できる術がすでに失われていた。

そこでクレスはある人の導きで過去に飛び、魔王に対抗できる術が失われないように過去を改変することになる。

その際、クレスを過去に送るためにクレスの親友チェスターは時間稼ぎで現代に残るがクレスを過去に送った後、チェスターは魔王によって殺されてしまう。

過去へ送られたクレスは無事目的を達成すると、今まさに自分が過去へ送られチェスターが殺されそうになっているその時へ帰還する。

クレスによって過去が改変され魔王に対抗する術が失われなかった世界でクレスとチェスターは無事再会し、その後仲間たちとともに魔王を倒すことになる。

と、「ファンタジア」の本編では特に深く語られなかったのだが、これに疑問を提示してきたのが「なりきりダンジョンのノベライズ版」である。

「なりきりダンジョンのノベライズ版」では「過去を改変しても未来は変わらない。未来が変わった平行世界が生まれるだけ。」というスタンスを取っており、クレスは「自分がいた現代」ではなく「過去が改変された結果生まれた平行世界の現代」へ帰還してしまったと語られる。

このため、クレスが再会したチェスターは「平行世界のチェスター」であり、「クレスが元々いた世界のチェスターとは別人ではないか」という事が示唆されるのである。

たとえ平行世界であってもクレスとチェスターが親友であることに変わりはなく、二人は親友として過ごした時間を共有しているのだが、二人の歴史認識、それもクレスが過去に行くことになった「魔王に対抗できる術が失われていた」という部分に食い違いが発生していることも語られている。

グリッドマンユニバースにおける夢芽はアンチが仕掛けたグリッドマンの意識シャットダウンの影響で一度物語から消滅している。

その後、上記したようにアレクシスのインスタンス・アブリアクションによってグリッドマンの中にある宇宙が実体化させられ、再び登場しているわけだが、この「アレクシスが実体化した」の部分が今回の疑問を生む要因である。

これは意識シャットダウンによって消滅してしまった宇宙や人々を「復活」させたのか。それともグリッドマンの持っている情報を元に「作り直した」のか。

前者であれば問題ないが、後者であった場合「作り直された夢芽」は果たしてSSSS.DYNAZENONで蓬と一緒の時間を過ごし、心を通わせた「南夢芽」であると言えるのだろうか。

この辺って公式の見解あったりするのかな？