この記事は2017/10/27に書いたものです。
不思議な依頼がきた
>>ツブツブ同好会 渋谷本部 ゼットン (月曜日, 23 10月 2017 21:46)
>>INABA大隊長様、いつも楽しく拝見させて頂いております。
>>僭越ながらリクエストさせて頂きたく思います。
>>今回の X に関して、INABA大隊長様のコラムを希望致します。
>>今後、更なる執筆を期待しております。
>>ハード路線、ガチSFの< X >をINABA大隊長様はどの様に感じ、
>>思うのかを知りたく思いまして・・・・・
ついに宇宙恐竜さんからリクエストを頂いてしまった・・・。
つうか、ゼットン星から地球のインターネットが見れるのか。
というか彼はどこのゼットンだろうか。バット星?スラン星?それとも怪獣墓場?
ウルトラマンX感想
という冗談はさておき、ウルトラマンXという作品についてですが
私に言わせればこの作品は実に・・・
素晴らしい作品でした!!
私にとってウルトラマンXはウルトラマンガイアぶり、実に16年ぶりとなるリアルタイムで見たウルトラマンでした。
今作のハード路線、ガチSFをどう感じますかとの事ですが、ハード路線と言いますがウルトラシリーズでハード路線というとレオとネクサスが真っ先に出てくるのであれに比べればぬるいな。と。
逆にレオやネクサスと違って話の雰囲気自体は明るいので重くなりすぎずでとても見やすく、バラエティに飛んだストーリー構成で見ていて飽きなかったですね。それでいて作品の根底にある共生、絆というテーマが一貫していたので設定のブレもなくすんなりと世界観に入り込むことができました。
そしてガチSF。とのことですが・・・
すいません!私そこまでガッチガチなSFとは感じませんでした!
ごめんなさい!そこまで感受性豊かじゃないんです!面白い面白くないぐらいでしか作品を語れない人間なんです!
ただ、逆に言えばガッチガチのSFというのは話も難解になりがちですが、難しい言葉や難しい要素を覚えたり意識する必要もなく作品にのめり込めるというのは見事ですね。
似たような作風のガイアはアンチマター回など日本語でおkと言いたくなる事が多々ありましたからね。
同時に意識する必要はなくともしっかり考察されたSFを元に映像が作られれば、いわゆるご都合主義感や子供騙し感が少なくなって見応えのある作品に仕上がるのでこういう路線は大好きですね。
そもそも、ガイアをシリーズ最高傑作と崇める私にとってはこういう路線の作品はどんどん作って欲しいです。
また、主人公の大地が怪獣との共存という大きな夢を追いながらも現実を見据えることができる青年だったのも好印象ですね。
人間歳を取ると少年漫画などでよくある夢だけを語って現実を一切見ない様なキャラクターにイライラする様になってしまうので(私だけ?)、大地の様な夢を持ちつつも現実を考えて行動できるキャラクターは純粋に応援したくなりますね。
それと、後半のパワーアップ形態エクシードエックスが出てからも、ノーマルのエックスが前座扱いじゃなかったことが良かったですね。
特撮では強化形態というのが登場してしまうとその前の形態がかませになるのがお決まりですが(次作のオーブが正にそんな感じでしたね・・・。今のジードもロイヤルメガマスター登場でプリミティブがいらない子にならないだろうか・・・。)、エックスはノーマルとエクシードで役割が分かれているのでエクシード登場後も最後の締めはノーマルの役目というのは画期的で嬉しかったですね。
全くの余談にして私情ですが、この頃転職しまして慣れない仕事となれない環境に疲弊していた私にとって毎週のウルトラマンXが何よりの楽しみにして活力になってましたね。
ついでにYoutubeでウルトラマンX視聴中にパソコンがお亡くなりになられたのも記憶に残ってたり(ウルトラマンXの番組ロゴがキュピーンと光ると同時にパソコンの電源が落ちて起動しなくなったのは私の中では伝説)。
ちなみに私がこの作品でイチオシしているシーンは第16話「激撮!Xio密着24時」でのエックスが登場するシーン。
普段ウルトラマンの登場というと変身バンクからさっそうと登場するのがお決まりですが、この話は劇中で放送されたドキュメンタリー番組という体裁を取っているので変身バンクがなく、一般人の視点で突如ウルトラマンが出現する形になります。
平和なオフィス街に突如現れた怪獣。破壊されるビル群。逃げ惑う人々。そんな中現れるビルよりも大きな銀色の巨人。
一般人の視点から見るウルトラマンはこんなにも頼もしいのだと再確認させてくれるいいシーンですね。
作品の不満点?
ない!(超贔屓目だー!)
嘘つきました。ありました。
それは
平成ウルトラマン客演しまくったのにガイアが出なかった事。
なんでやねん!作風が近いんだから親和性高そうなのになんで出さないねん!
ギンガビクトリーのウルトラマンガイアの力よ!で済ませやがって!許さんぞ!貴様ら!
ウルトラマンXの感想を述べる上では「劇場版ウルトラマンX 来たぞ我らのウルトラマン」にも触れておかねばならぬでしょう。
テレビ本編のラスボスが変化球な強敵だったので、劇場版では正統派な強敵、正統派な怪獣を大ボスとしてヒーロー映画、怪獣映画の王道といえる作品でしたね。
ギンガS、エックス、オーブとテレビシリーズが復活してから毎年劇場版が制作されていますが劇場版エックスは劇場版ギンガSを越え、劇場版オーブは劇場版エックスを越えられなかったと個人的には思っています。
この映画で一番のお気に入りシーンはウルトラマンティガが登場するシーン。
エックスをいとも簡単に倒した大怪獣の出現。変身不能に陥るエックス。Xioの兵器はことごとく通用しない。迫りくる大怪獣。絶望的な状況の中、それでも諦めない人々の思いに応え現れるウルトラマンティガ。
映画館で見てて周りに人がいるのに「ああ!来てくれた!」と素で呟いてましたね。
絶望がヒーローの登場で一気に希望へと変わるあの瞬間。劇場版ギンガSと劇場版オーブにはココを超えるシーンが無かったかなぁと。