ウルトラマンの話

『ウルトラマンアーク』第22話「白い仮面の男」 感想

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第22話


少しずつ記憶がなくなり、少しずついろんな物が無くなっていく世界。
その世界を作り上げたのは、白い仮面の男と空に浮かぶ柱。
・・・てか画面暗くね?ハゥドゥウィーサヴァイブ?

白い仮面の男


今回のキーキャラクター。白い仮面の男。
その目的は「憂いの無い楽園を作ること」ということでかつて楽園の一部であった「柱」を使って憂いの源「悲しみ」や「苦しみ」のない世界を作ろうとした。うん。この時点ですでに説明してほしい単語がちらほらあるな?
そしてこの世界における憂いの元凶となるのはなんと言っても怪獣。だからこそ怪獣に関わるものをすべて消そうとした。これによってSKIPが消滅することに。雨の日の怪獣が出現したということで怪獣を想起させる雨の存在も消え、更には雨という言葉だけでなく雨に関わる物として傘の存在も消えることに。雑貨屋のおばちゃんが傘って聞いてなんだそれ?って感じの反応になってたのが印象深いと同時に怖かったねぇ・・・。
最終的には柱が破壊されて仮面の男の目指した楽園は消滅したけど、結局彼は何者だったのか。名前と顔を捨てたと言っていたから元々は人間だったのかな。柱のことを発掘品だと言っていたし考古学に関わっていたんだろうか。もしかしたら所長と面識あったりしてね。
なお、仮面の男を男の声を担当したのはカイジで兵藤会長を演じた方なんだそうです。つまり今回はカイジvs兵藤会長ということに。アークと仮面の男が直接対峙することがなかったのがちと残念だね。
ちなみに私はモロボシ・ダンの声に似てるなぁって思って、もしかしたらセブン55周年PVでダンの声を担当した方か?とか思って興奮してたけど全然違いましたとさ。恥ずかしい。

色のない楽園


柱によって作り上げられた憂いのない世界。でもそれは色のないモノクロの世界。
そしてアークによって柱が破壊されたことで解放された憂いによって世界は色づいていく。憂い、悲しみ、苦しみも世界を彩る大事な要素の一つってことなんでしょうね。
しかしねぇ、生きていくうえで悲しみと苦しみなんて少ないほうがいいのであるからして・・・って言いたくなるけど実際そういうのがない世界ってどんな感じなんだろうね。
ただ、同時視聴で「楽園の一部だったってことは楽園は滅んだんだね」ってコメントがあって、なるほどねぇってなったね。もしその世界が理想郷なら滅ぶはずがなく繁栄が続いているはず。てことはなにか欠点があったんやろな。
同時視聴でも話したけど、私が読んだことのあるラノベに会社の機密に関わるプロジェクトに失敗した人が「楽園送り」になる展開があって、その楽園ってのは衣食住は保証されるけどそれだけ。機密を外にバラされても困るから一生そこで監禁生活っていうのがあって、その人がとある事情で監視付きで外に出ることになった時に電車だったか飛行機だったかの窓から見える景色に感動していた。っていうのがあって、仮面の男が言っていた楽園もそんな感じで生きることは出来るけど何の楽しみのないような世界だったのかな。
ユウマの想像力が邪魔をしているとも言っていたから、想像力がない世界だったのかも。となると某ロボアニメというかロボマンガの様な人が自滅スイッチで次々と人が死んでいくような世界だったのかも。どちらにせよ楽園とは程遠い世界なのかもなぁ・・・。

楽園夢想遺構


今回の登場怪獣は柱。・・・怪獣か?一応正式名称は楽園夢想遺構(らくえんむそういこう)・柱らしい。この柱によって人々の憂いが吸収されて今回の色のない世界が出来上がったと。
ただ、戦闘力はあまり高くないようでアークのカラータイマーを速攻で点滅させる攻撃力はあるものの、アークファイナライズであっさり破壊されることに。なんとアーク登場から柱破壊まで1分もかからないという結果に。ナターン星人かよ。でも、こういう話が作れるっていうのがウルトラシリーズのいいところよね。どうしてもヒーロー物ってなるとヒーローの活躍を存分に描かないといけないところがあるだろうけど、ウルトラシリーズは昔からウルトラマンが全然登場しない話を作ってきたものね。古くはウルトラホークから脱出するためだけに変身したウルトラセブンに始まり、ナターン星人を一分足らずで倒したティガ、グラルファンを送るためだけに出現したコスモス。そしてULTRASEVEN Xの主に後半。こういう話を作ってきたウルトラシリーズだからこそこういう怪獣も出せるし、こういう話も作れるってことよね。
にしても柱の力はドコまで及ぶんだろうね。世界中を覆っているのか、星元市周辺だけなのか。他にも世界そのものを書き換える系なのか、別の異空間を作り出す系なのか。そして柱はこの一本しか無いのか。
仮面の男もそうだったけど、多くの謎を残しましたな。

所長のチーズケーキ


怪獣に関わるもの。ということでSKIPの存在が消され、SKIPの面々は喫茶店を営んでいる。ということに。リンとユウマはそこの従業員。シュウはコーヒー豆を納品している業者?でも服装はコックっぽかったな。お店で使うコーヒー豆は彼が厳選しているってことか。なんだろう、防衛隊にいるよりも似合っている気がする。SKIPのない世界でもこの4人は一緒に働いているってことなんだな。なお、SKIPの消滅でさすがにユピーは存在できずこの世界では所長、否店長の飼っている犬ということに。たしかユピーって名前はリンが飼っていた犬の名前なんだよね。ある意味収まるべきところに収まっているような気がする。
なんでも所長は定年になったら喫茶店を始めてみようと思っていたとの事。セカンドキャリアでお店を始める人って結構いるけど、定年まで働いたのによくもまだ働こうって気になるよなぁ。そのバイタリティがすごい。
しかも所長いわく「俺のチーズケーキは絶品だぞ」との事。所長、そんな特技あったんですか。ていうか一番付き合いが長いリンも知らなかったっぽいし、今まで差し入れとかしたこと無いのかな。どうせならSKIPのみんなの感想を聞いてみたいところ。もしかしたら口からでまかせというか、父ちゃんの焼き飯は美味いんだぞみたいなことかもしれんな。私の父もよく言ってたなぁ俺のカレーは絶品なんだぞって。未だに作ってもらったこと無いけど。

マグリット


同時視聴で「マグリットかな」っていうコメントがあってなんのこっちゃ?って思って調べてみたら、ルネ・マグリットという有名な画家がいるみたいで柱の男の背格好とか、りんごになっていた顔とか、途中で出てきた青空の模様の鳥とか、まさにマグリットが描いた絵に描かれていたんだね。サジェストで「マグリット りんご」って出てきて検索してみたらまさに仮面の男そのものな絵が出てきてびっくりしたよね。絵画に精通しているとかすげぇ!って思いましたし、こういう知識がすぐに出てくるのがすごいよね。
ヒーローの活躍を見ながら世界的な画家の作品に触れることも出来る。いい番組だぁ。

次回


ユウマを襲う謎の体調不良。再び現れる宇宙獣。ついに幕を開ける最終章。
楽しい時間はあっという間、アークもいよいよ最終章です。
オニキスの消滅によってひとまずなんとかなっていたゼ・ズーゲートが再び動き出す?そしてついに正体バレの流れになりそう。
ユウマの想像力は宇宙を救うのか。こうご期待。
なお、来週は今年最後の放送。だそうです。またしても3週間待ちになるんやろなぁ・・・。









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