この記事は2017/10/10に書いたものです。
ウルトラシリーズのお決まりの一つ。防衛チーム。
彼らが身にまとう隊員服はチームによってまちまちだが、そのどれもがカッコいい。
ウルトラマンと並び、劇中でもテレビの前でも子供たちの憧れといえるだろう。
デザインは昭和では全身を覆う服、平成ではジャケットを羽織る物が多い。
そんな隊員服だが、劇中ではやたらハイテクな物が多い。
大抵のチームでは高い耐火性を持っているし、毒物に耐性がある物もあれば、どんな環境でも服の中は26℃という動きやすい温度に保たれるなんて機能を持っていたりもする。
宇宙服の代わりに隊員服とヘルメットだけで宇宙空間に出ることができる物まである。
そして、どれも非常に動きやすく設計されており地球防衛を担う隊員たちの大切な装備である。
さて、ここから夢を壊す話をしよう。
劇中ではやたらハイテクで動きやすいと評判な隊員服。
では、実際の着心地はどうだろうか。
ウルトラシリーズのレギュラーを務めた役者たちはインタビューの中で隊員服に触れることが多々あるのだが驚くことなかれ、全員口を揃えてこう言うのである。
「非常に悪いです!」と。
実際の隊員服はデザインに関しては好感触なのだが動きづらいを始めとして不評が多く、中でも皆が口を揃えるのが「通気性の悪さ」である。いわゆる「夏は熱く、冬は寒い」のである。
しかも、特定の作品だけが悪いのではなく昭和から平成まであらゆる世代、あらゆる作品でこういった意見が述べられているのである。
少しは着心地を考えて作って欲しいものだが、予算が限られている以上なかなか難しいのかもしれない。
一方で近年の作品では防衛チームが舞台の中心にならず、出演者は普通の服を着ている事が多い。
防衛チームが出てこないのは基地のセットや隊員装備の小道具、専用の車両や航空機のミニチュアといった防衛チームを出すことでかかる予算を削減するという側面が強いが、動きづらい隊員服よりも普通の服で演技させてあげたいという意思が働いているのかもしれない。
でもウルトラマンやるんだから防衛チームとカッコイイ隊員服を出してほしい思うINABAなのであった。