この記事は2017/11/13に書いたものです。
エースの記事を書いたら急にTACの事を紹介したくなったぞぉー?
ということで、今回は超獣攻撃隊TACをご紹介です。
防衛チームの個別記事は初めてですな。
!!!!!注意!!!!!
この記事はとある人物へのヘイトが非常に高くなっております。
あらかじめご了承ください。
概要
TACはウルトラマンAに登場する防衛チームです。
正式名称は「Terrible-monsterAttackingCrew」で異次元人ヤプールが送り込んでくる怪獣を超えた怪獣「超獣」には従来の戦闘兵器では歯が立たず、各分野で高い実績を持つ専門家達が集結し人知を超えた存在である超獣に立ち向かうために結成されました。
物語の中心となるのは日本に置かれた極東基地で、ウルトラマンエースである北斗星司、南夕子もここに所属しておりエースと共に地球を守るために戦います。
・・・のですが、作品紹介の記事でも触れた通り隊員達はリアリストが多く、超獣の引き起こす超常現象をろくに調査もせずに「そんなことはありえない」と一蹴する事もしばしば。
そして、北斗だけが超常現象を目撃or信じて調査→部隊に報告→「そんなことあるわけないだろう」→北斗「本当です!信じてください!」の流れはもはやお約束。
でもって、北斗が隊長から謹慎処分を言い渡されるのもお約束。そうしてファンからついたあだ名は「謹慎TAC」。
とはいえ、全52話中で実際に謹慎処分が出たのは5回。その内4回は北斗に明確な非があったための処分で残りの1回も北斗に非は無いものの、敵の策略により側から見れば北斗がおかしい様にしか見えないという状況なので無意味に謹慎させているわけではありませんので誤解なきよう。まぁ、主人公が5回も謹慎くらってれば十分異常だ。とも思いますが。
その為、部隊の空気はどこか悪く戦績も他のチームに比べると控えめです。ただ、活躍が全くないわけではなくエースの援護や超獣撃破といった見せ場もしっかり用意されています。
ちなみに基地は富士山の近くにあり秘密基地なので偽装された状態となっています。かつて似たような所に基地を置いた防衛チームは宇宙人に侵入されまくっていたがそんな場所で大丈夫か?大丈夫じゃない、問題だったようで敵にちょくちょく侵入されては名も無き一般隊員が犠牲になっています。
最も、壊滅的な被害を受けることも多い防衛基地の中では侵入されたり攻撃されることはあったものの壊滅的な被害を出すことはありませんでした。セーフティーがしっかりしているのかいないのか。
隊員紹介
・竜 五郎
TAC極東基地を束ねる隊長。
常に冷静沈着だが任務には厳しく、前述の通り北斗に謹慎処分を課すことも多かった。
とはいえ、危険な任務を「そうだ危険だ。だから私がやるんだ。」と率先して引き受けたり、部下の命を蔑ろにした命令を下した長官に真っ向から立ち向かい最終的には殴って基地より追い出すなど非常に部下思いで部下達からの信頼も厚い。
中の人はこの後ウルトラマンタロウ、ウルトラマンレオでナレーションを担当しており、しばらくウルトラシリーズに関わることになる。
・山中 一郎
TAC一の射撃の名手。常にTACガンを二丁所持しており両手撃ちのスタイル。
北斗と対立する事が多く、北斗を叩く事も多いが自分の非を素直に認めたり特攻に近い命令を下された北斗に自分が身代わりになる事を提案するなど根は仲間思い。良くも悪くもプロ意識の強い体育会系の人物なので好みは分かれるところ。
劇中で宇宙人の手により婚約者を失ってしまった。
・吉村 公三
宇宙生物学の権威。過去に地球に現れた怪獣や宇宙人の事にも詳しい。その一方で機械や気象、宇宙科学など様々な分野に精通している人物で特殊兵器の運用を任されることも多い。
が、地味。
ぶっちゃけた話、執筆者もこの記事を書くために資料集めをしている時にこんな奴いたっけ?と思ってしまうぐらい地味。スマヌ・・・本当にスマヌ・・・。
・美川 のり子
シリーズおなじみの女性隊員。今回は夕子もいるので紅一点ではなかったが、夕子離脱後は紅一点となる。
普段はオペレーターを担当しているが、現場に出ることもあり竜隊長と行動を共にすることが多い。
爆破物のスペシャリストでありイヤリング型爆弾という物騒な物を身に着けている。
男運が最悪であり彼女のメイン回で男のゲストキャラがいると大体ひどい目にあう。
中の人は女優業を引退しており銀座で喫茶店を経営している。ウルトラマンAのファンが数多く訪れ賑わっているんだとか。
・北斗 星司
TACの新米隊員であり我らがウルトラマンエースの一人。物語の主人公。
超獣出現の際にタンクローリーで特攻という無謀な行動に出て命を落としたがエースに命を与えられ復活した。
良くも悪くも真っ直ぐな熱血漢であり、ウルトラマンエースということもあってヤプールの策略の標的にされやすく、でもって策にはまりやすく孤立する事も多い。一部のファンからはTAC最大の被害者と言われている。
ちなみにとあるエピソードで超獣に操られ「もうTACなんてウンザリなんですよ!やってられないんですよ!」と心にもない事を言わされてしまったが、これが彼の本心だった気がするのは執筆者だけだろうか。
・南 夕子
TACの新米隊員であり我らがウルトラマンエースの一人。物語のヒロインでありもう一人の主人公。
元々は看護婦であり超獣出現の際に入院患者の女の子を逃がそうとして命を落としたがエースに命を与えられ復活した。
隊員たちが北斗を信じなかったりキチガイ扱いする中でも北斗の事を信じており、上述の北斗が超獣に操られた際にもただ一人北斗が操られていることに気付くなど2人は固い絆で結ばれている。
その正体は地球人ではなく月の人間であり、中盤で自分のウルトラリングを北斗に託し月へ帰還した(この設定は降板に伴い急遽設定されたもので劇中に伏線は一切存在しない)。
劇中において2人が再会することはなく、再会には34年の月日を経る事になる。
ちなみに当初は別の女優がキャスティングされ撮影も行われていたが、放送直前に怪我で離脱してしまい急遽現在の配役となったのは有名な話。
・梶 洋一
TACの兵器開発担当。自分が設計した兵器の設計図を完全に記憶しているなど記憶力も抜群。
兵器開発担当ということもあってTACの影の功績者である。
のだが、中盤でレギュラーから外れ次第に登場しなくなった。資料によっては実験中の事故で殉職・・・なんて事になっている物もある。
夕子の退場が大きすぎて彼がいなくなったことはあまり言及されない。
・今野 勤
ロケット工学の権威でTAC一の怪力の持ち主・・・らしいが完全に死に設定である。
ギャグ担当で部隊のムードメーカーな小太りの隊員。
な、の、だ、が、!
山中と同じく北斗を叩く立場に回ることが多いのだが、山中が自分の考えや信念のもとに北斗を叩くの対しこちらは便乗叩きであり、北斗を叩く山中に便乗して北斗を叩く。
それでいて、北斗のミスを山中が叩き、竜隊長が状況的に難しいから一概には責められないと擁護する場面で意見を求められた際には「自分にはわからない」と立場を明確にせず逃げる。
そのくせ、自分がミスした時は報告しようとした北斗を全力で引き止めて口止めを頼み込むなど自己中心的な一面もありムードメーカーどころか見事なムードブレイカーであった。
同じく北斗に厳しい態度を取ることがある山中が擁護できる面があるのに対し、こちらは擁護不能でありTACの悪評の元凶とも言われている。
その一方でウルトラシリーズにおいて「太った男性隊員はモテる」というジンクスを生み出した。
近年中の人が亡くなられた。ご冥福をお祈りします。
主な装備
・隊員服
オレンジ色を基調としており、耐熱、耐寒性に優れている(だが実際の着心地は・・・)。
隊長は専用の服を着用しており、一部の装飾が一般隊員とは異なる。
・ヘルメット
防衛チームおなじみの通信機内蔵ヘルメット。
だが、内蔵されている通信機は奈良時代から現代へリアルタイムで通信ができるというとんでもないオーパーツである。
・TACガン
TAC隊員の携帯装備。串団子の様な特徴的な外見をしている拳銃で山中は二丁所持している。
基本は実弾を発射するがアタッチメントを使うことでレーザーも発射できる。
・タックアロー
主力戦闘機。
北斗と夕子が変身するために無傷なのに乗り捨てられる可哀想な子。
後述するタックスペース登場後はドンドン出番が減っていくやっぱり可哀想な子。
・タックファルコン
大型戦闘機で内部にタックアローを3機格納できる。
竜隊長が乗り込むことが多いことから戦闘母艦、前線司令部として運用されることが多い。
が、タックアローの発進はできても着陸はできない。
ちなみに設定によると全長210mとのことだが、映像で見ると身長40mのエースのほうが大きい。突っ込んだら負けである。
・タックスペース
中盤より登場した戦闘機。
名前から宇宙用と勘違いされるが大気圏内でも運用可能でタックアローの実質的な後継機に当たる。
発進口が水中に設けられており、機体が水面を突き抜け水が弧を描く発進シーンはとても美しい。
・タックパンサー
パトロールなどに使われる車両。
通信機を備えTACのエンブレムが描かれている以外は一般車両と大きな違いが無く、車両が武器を積んでいたり単独で空を飛んだりするウルトラシリーズにおいてはなかなか珍しい。
・ダックビル
ウルトラシリーズおなじみのドリル付き地底戦車。
地底に潜む超獣攻撃のために用いられたが、地底戦車は悲惨な目に遭うというシリーズのジンクスを破ることはできなかった。
ちなみに” タ ”ックビルではなく” ダ ”ックビルである。紛らわしい。