ウルトラマンの話

宇宙ロボット キングジョー

2018年8月17日

この記事は2018/08/17に書いたものです。

ギルド員「私、あの怪獣知りたい。型落ちのカセットテープみたいなの被ったロボット怪獣。」

INABA「なんやそれ?」

員「名前がわからないんだよねぇ。全身銀色で方からアンテナが生えてる怪獣なんだけど。」

INA(銀色のロボット怪獣?ウィンダムとか?候補多すぎるなぁ)

員「名前分かった!キングジョーだ!」

INA「そいつ金色やんけ!!」

ということがあったので今回はペダン星人のロボットをご紹介です。

しかし、超ド級のメジャー怪獣だし今更紹介することなんてあるか?

©円谷プロダクション 「ウルトラセブン」より

概要

初登場はウルトラセブン第14話「ウルトラ警備隊・西へ 前編」、第15話「ウルトラ警備隊・西へ 後編」。

事の発端は地球がペダン星へ観測衛星を打ち上げたこと。

ペダン星人はコレを侵略行為と勘違い、報復としてロボットを地球へと送り込んできます。

このロボットがキングジョーです。

とはいえ、この報復は勘違いから始まっておりウルトラセブンことモロボシ・ダンの説得もあってペダン星人の誤解は解け報復行為は中止となります。

これにて一件落着。めでたしめでたし・・・と思いきや

ペダン星人「地球が侵略してきたというのは誤解だった。でも、そんなことはどうでもいいんだ。重要な事じゃない。地球欲しくなったから貰うわ。」(意訳)

と、地球の美しさに惚れてしまったペダン星人は報復行為から侵略活動へと方針を変更。キングジョーに無差別破壊を行わせます。

というか、観測衛星の件も言いがかりで初めから地球侵略を狙ってたんじゃないかという意見も多いですね。

武装は頭部から発射する破壊光線のみ。

しかし特筆すべき点はその怪力装甲の硬さ。

怪力はタンカーを軽々と振り回し、ウルトラセブンとの力比べでもいともたやすく押し返してしまうほど。

力では勝てないと悟ったセブンはエメリウム光線やアイスラッガーでの攻撃を繰り出しますが、堅牢な装甲とバリアでいともたやすく防いでしまいます。

その反面、装甲は重いようで動きは鈍重ですがその欠点もセブンに投げ飛ばされるのを防いだり重量を活かした攻撃をするなど利点へと変えていました。

また、合体分離機構を備えており4つのパーツに分離して高速飛行をすることも可能です。これで動きの鈍さをある程度カバーする他、輸送機を用意することもなく単独で作戦行動を取ることが出来ます。

©円谷プロダクション 「ウルトラセブン」より
合体分離は男のロマン!

そんなキングジョーですが致命的な弱点が一つだけ存在します。それは

仰向けに倒れると起き上がれない事。

セブンとの初戦では圧倒的戦闘力でセブンを満身創痍まで追い込みますが一瞬の隙を突いて足払いをされてしまい行動不能に陥ります。やむなく分離して戦線を離脱しました。

もしかして分離機構ってこの弱点をカバーするためにつけたんじゃあ・・・。

迎えた次戦でも相変わらずの戦闘力でセブンを終始圧倒しますが、ここでウルトラ警備隊は対キングジョーの新型兵器ライトンR30爆弾を制作。

最後はセブンがキングジョーを羽交い締めにして至近距離から爆弾を打ち込むというウルトラマンと人間の連携プレーで撃破されました。

逆に言えばウルトラ戦士が終始時間稼ぎしか出来なかった強敵と言うことですね。

ちなみに撃破の際にはビシッと気をつけのポーズになりそのまま倒れ込むといういかにも「機能停止」という感じの演出がされました。

終始セブンを圧倒した強さ。

秀逸なデザイン。

合体分離という男のロマン。

などなどの要素から高い人気を獲得しており、エレキングと並んでセブン怪獣の代表格となっております。

後発の作品に出演することも多く、その時の主人は原作通りのペダン星人だったりゼットン星人に変わってたりします。

余談

キングジョーという名前は後付の物で劇中ではペダン星人のロボットとだけ呼ばれています。

ウルトラセブンにはウルトラシリーズおなじみの「〇〇怪獣〇〇登場」という表記がないので作中では名前がついていない怪獣というのが結構いるんですよね。

そしてキングジョーという名前はウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブンでメインライターを務めた偉大なる脚本家「金城哲夫」氏から取られたというのが通説です。

キングジョー回でのセブンのスーツアクターは上西弘次氏ではなく、後に帰ってきたウルトラマンでウルトラマンのスーツアクターを担当する菊池英一氏が代役を務めています。

そのためキングジョーと対峙するセブンはいつもの拳を握った構えではなく拳を開いた、後の帰ってきたウルトラマンを彷彿とさせる構えを取っています。









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