アニメやゲームの話

なつかしのTCG紹介 ザ・ミラクルオブザゾーン

2018年1月25日

この記事は2018/01/25に書いたものです。

注意 今回ウルトラマン全く関係ありません。
皆さん。トレーディングカードゲームと言ったら何を思いつくでしょうか。
真っ先に思いつくのはやはり遊戯王でしょうか。
あらゆるトレーディングカードゲームの元祖マジック・ザ・ギャザリング、世界的知名度を誇るポケモンカードゲーム、近年ならヴァンガードヴァイスシュヴァルツなんかもありますね。

今回は私が一番ハマった思い出のトレーディングカードゲーム。
ザ・ミラクルオブザゾーンの事をお話したいと思います。

ちなみに投稿者は「遊戯王」に「MTG」に「ポケモン」に「ガンダムウォー」に「デュエルマスターズ」に「ヴァイスシュヴァルツ」と主要なカードゲームから「デジモンカードゲーム」とか「メダロットカードゲーム」とか「デビチルカードゲーム」とか「スレイヤーズふぁいと」とか「VISION」とかマイナーなものまでいろんなカードゲームに触れてきました。

概要

ザ・ミラクルオブザゾーン。
1997年頃から始まったトレーディングカードゲームですね。
略称としては「MOZ(えむおーぜっと)」が一般的でした。
と言われてもピンと来ないでしょうが正式名称は「大貝獣物語 ザ・ミラクルオブザゾーン」と言います。
こう言うとピンと来る方も結構いるのではないでしょうか。
かつてスーファミ時代に発売された名作RPG「大貝獣物語」の流れを組み同じ世界観を舞台としたカードゲームなのです。ゲームボーイで遊んでいた人たちにとっては「ポヨンのダンジョンルーム」の方が馴染みがあるかもしれませんね。
ちなみにこのMOZにもポヨンはいます。しかもめっちゃ強いです。私の主力でした。
カードゲーム以外にもゲームボーイでゲーム化されたりコミックボンボンでMOZを題材とした「召喚王レクス」という漫画も連載されていました。
他のカードゲームの様に複雑な処理がなくシンプルで分かりやすいルールで誰でも簡単に始められる初心者にもオススメなカードゲームでした。

ルール説明

勝利条件

ルールは簡単。「先に勝ち点50ポイントを集めたプレイヤーの勝利」です。
と言うと遊戯王の「先に相手のライフを0にした方の勝利」と同じに聞こえますが、そこに至るまでの内容もシンプルで分かりやすいものとなっています。

カードの種類

召喚士カード

©BIRTHDAY
引用元:手持ちのカード

MOZの主役。
MOZにおけるデッキは5人の召喚師デッキと50枚のメインデッキで構成されています。
召喚師には1〜7までの「レベル」が設定されておりこれが高いほど強力で使いやすい召喚師となります。
じゃあ5人全部レベル7で固めればいいじゃん!と思うかもしれませんが、最高レベルであるレベル7の召喚師は1枚しか入れられず、レベル1か2の召喚師を1枚、レベル3か4の召喚師を1枚必ず投入しないといけないという制約があります。同じ召喚師を複数投入することもできません。
デッキの全てを青眼の白龍にする様な暴挙はできないのですよ。


「抜き手」というパラメータも設定されておりこれが高い方が先攻となります。
バトル開始時に面倒なじゃんけんをする必要もなく、互いにカードを出せば直ぐに先攻後攻が決まるのです。

年齢や性別も細かく設定されており召喚師によっては異性に弱かったり年上に弱かったり、逆に同性相手だと燃えてパワーアップしたり、召喚師同士の人間関係(親子、師弟、片想いなど)によって強化、弱体があったりと個性が設定されています。
召喚獣カード
©BIRTHDAY
引用元:手持ちのカード
召喚師と共に戦う召喚獣。
各々に「属性」と「パワー」が設定されています。
召喚師の上辺と左右にも同じ属性のアイコンがありますが、このアイコンと同じ属性の召喚獣がそこに置けるカードとなります。
属性さえ合っていればどんなパワーの召喚獣でも出せます。リリースだとかシンクロだとか難しい条件は一切ありません。
条件にあった召喚獣をお互いに出し合い最終的にパワーの合計によってそのラウンドの勝敗を決定します。
じゃあ50枚全部最強パワーの召喚獣で固めればいいじゃん!と思うかもしれませんが、同じ召喚獣は1枚しか入れられず、同じパワーの召喚獣はデッキに12枚しか入れられないという制約があります。
デッキの全てを青眼の白龍に(ry

こちらも召喚獣ごとに種族を始め細かい設定がされており、特定の種族をブロックしたり、場の召喚獣同士の相性でパワーアップしたり、特定の召喚師が召喚することでパワーアップしたりと個性が設定されています。
ヘルプカード
©BIRTHDAY
引用元:手持ちのカード
召喚師や召喚獣を文字通りお助けするカード。召喚師の下辺に出します。
召喚獣のパワーアップや相手の召喚獣をブロックしたりと様々な効果があります。
こちらも同じカードは一枚しか入れられません。
つまり互いに召喚師を出して先攻後攻を決めて3枚の召喚獣と1枚のヘルプカードを並べて相手の並べたカードと力比べをします。
ちなみに、このゲームにおいては1ターンに1枚必ずカードを出さなければいけないので出せるカードが無ければカードを裏向きにして出す事になります。
これを「裏出し」と言い何の効果もパワーも持たないカードとして扱われます。
最終的には下記の様な場が出来上がりますね。
©BIRTHDAY
引用元:手持ちのカード
この時、場に出ている召喚師以外のカードの枚数がそのまま勝ち点となります。
これを繰り返して先に勝ち点50を集めた方の勝利という事ですね。
上記の場だと召喚師以外が4枚ずつ、8枚あるので8ポイント手に入りますね。

コンボ

しかし、これではただのパワー比べ。パワーの低い召喚獣や低レベルの召喚師が圧倒的不利なケツを拭く紙にもなりゃしないクズカードになってしまいます。
ですが心配無用!パワーの不利を覆す要素。それがコンボです。
©BIRTHDAY
引用元:手持ちのカード
先ほどの場を改めて見てみるとパワーでは一目瞭然ですね。熊さんの方が圧倒的パワーです。
ですがイケメンをよく見てください。全ての召喚獣が同じ竜巻のアイコンでパワー10で揃えられています。
実はこれ全ての召喚獣が同じ属性で同じパワーで揃えられているという「フラッシュハリケーンコンボ」が成立しているのです。
特定の召喚獣3体とヘルプカードを表向きで場に揃えることで発動するコンボはパワーの合計に関係なくそのラウンドに勝利することができるのです。
コンボにも同じ属性を揃える、同じ種族を揃える、特定のモンスターを揃える等いくつか種類があり、揃えやすさに応じて倍率が指定されています。
この倍率は勝ち点に掛かるのでコンボを決めるとそのラウンドで手に入る勝ち点が増えることになります。
上記のハリケーンフラッシュコンボは倍率5倍なので場のカード8枚×倍率5=40と一気に勝ち点40を手に入れることができるんですね。
お互いにコンボを達成した場合はこの倍率が高い方が勝者となります。
倍率は2倍から6倍まであり、6倍のコンボは貝竜コンボと言われています。大貝獣物語が元だから貝属性が特別な意味を持っているわけで、貝属性の竜族を3枚揃えることによって成立するコンボでした。
ちなみに、私がやってた頃は貝属性の竜族は3枚しか存在しておらず、この3枚を揃えなければならないというなんともロマンあふれるコンボでした(当然私は3枚とも持っていたぞ!エッヘン!)。今調べて見たら後に追加されていた模様。厳密に言うとヘルプカードとの組み合わせで貝属性の竜族になれるカードもあるんですがこうなると場のカード4枚が指定されることになるのでさらに難易度が上がります。

ちなみに、互いに一枚ずつカードを出し合っていくというルール上、後攻の方が圧倒的に有利です。相手の出方を伺いながら潰していけますからね。

スペシャルカード

しかし、そうなると今度はコンボを組まれてしまったら勝ち目がないという事になり、逆転ができないゲームになってしまいます。
しかし心配無用!そこで最後に登場するのがスペシャルカードです。
©BIRTHDAY
引用元:手持ちのカード
スペシャルカードとはその名の通りスペシャルなカードです(哲学)。
効果は様々ありますがその全てが一発逆転の可能性を秘めており、相手の召喚獣を一体墓地へ送る、ヘルプカードの効果を無効にして裏向きにするといったものから逆に相手にされた妨害を全て無効にして回復するカードやそのラウンドを強制的に引き分けにするカードなんてものもあります。
このスペシャルカードはお互いの場が全て埋まった後に最後の大勝負として発動させるカードで、互いのプレイヤーは使用するかしないかの宣言を同時にしなくてはなりません。
一度した宣言を覆すことはできず、相手が使うって言ったからやっぱり自分も使うなんていう生っちょろい事はできません。
前述の通りコンボは3枚の召喚獣とヘルプカードが揃っていなければ成立しないので一枚でも裏向きか墓地送りにできればそれで崩すことができますし、単純なパワー勝負でも相手のカードを一枚でも妨害できれば非常に有利になります。
勝敗は最後の最後まで分からない。劇的勝利を演出してくれるのがこのスペシャルカードなのです。


といった具合にシンプルで覚えやすく教えやすい事から私の周りではとても流行っていました。
遊戯王やMTGよりも流行ってましたね。カードゲームと言ったらMOZだろってぐらい。
しかし、そんなMOZにも衰退の時が来ます・・・。

衰退の時

と言っても、これは私にとっての衰退の話なので実際はどんな感じに終焉を迎えたのかは知らないです。
私が辞めた後も結構続いていたみたいですからね。

それは私がMOZに熱中していたある日のこと。

公式より新たなブースターパックの発売がアナウンスされました。しかも単なるカード追加ではなく今までの舞台であったグリフワール大陸(通称グリフ)から新たなる舞台モゴラ大陸を舞台としたカードたちが登場する「新章突入!」という内容でした。
ポケモンカードなら金銀のポケモンたちが参戦!遊戯王なら新たな召喚方法シンクロ召喚が登場!といったところですね。
当然私は大喜び。我が魂のデッキが新たなるカードたちとの出会いによってさらなる進化を迎えるのだとテンションもアゲアゲでした。が・・・


公式「グリフとモゴラは同じデッキに混ぜて使うことはできません。」


なん・・・だと・・・!?

ポケモンカードなら初代と金銀のポケモンは一緒のデッキには入れられない。遊戯王でいうなら融合召喚とシンクロ召喚は同じデッキに入れられない。といったところでしょうか。
つまり、新しいカードを使いたければ今まで共に歩んだ魂のデッキを捨てなければならず、今までのデッキを使おうにも舞台がモゴラに移ってしまってはグリフの新カード追加が無くなってしまう。継続されたとしても頻度は落ちてしまいます。

何のための新カード追加なのかと子供心ながらにツッコんでいた事を覚えています。

と思ったら、実際に発売してみたらモゴラのブースターパックにもグリフのカードが混ざっておりモゴラとグリフは並行して供給されていました。

なぁ〜んだ。これで一安心。めでたしめでたし。





・・・とはいかないのである。

何故ならブースター1パック10枚入り300円の中にはモゴラ9:グリフ1の割合で封入されておりグリフを求める人は300円払って1枚のカードしか入手できず、モゴラが欲しい人にとっても10枚の中に必ず一枚使い道のないゴミカードが混ざってる事になるのです。
しかも、モゴラ登場に合わせて発売されるべきであるモゴラのスターターセットが発売されずモゴラのデッキを組みたい人は実質300円9枚入りのブースターを買い集めなければならなかったのです。
デッキに必要な枚数は召喚師5、その他50の計55枚ですから従来の通り1パックで10枚手に入れば6パックで集まりますが、実質1パック9枚になってしまったモゴラでは7パック買わないといけないのです。

まぁ、難しい話は抜きにしても子供の頃の私は今までのカードと混ぜられない事に萎えてMOZ熱が消滅。
同じ頃に従兄弟から遊戯王に誘われ、余っていたカードでデッキまで作ってもらった事で完全に遊戯王へ移行する事になりました。
とてもいいカードゲームだったんですがなんとも残念な終焉を迎えてしまいましたね・・・。



とはいえ、楽しく遊んでいたことは事実であり私の中で一番面白かったカードゲームと言われればMOZが不動のトップにあり続ける事でしょう。
MOZはゲームボーイにてゲーム化されておりアマゾンや駿河屋で簡単に入手することができます。
興味のある方は是非とも遊んでみてください。
なに?ゲームボーイなんてハードが手元に無い?
世の中にはレトロフリークという(私も持っている)神機があってだな・・・。









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